自分が子供の頃を思い出そう。子供の気持ちを理解して、勉強させる。発達障害児に効果あり。
子供によって、性格や個性はさまざまですよね。うちは姉と弟の二人兄弟。下の男の子は、どちらかと言えば、積極的で活発なんですが、上の女の子は、引っ込み思案で、おとなしく、繊細なタイプです。
子供の困った性格、実は母親の私にそっくりだった。
上の女の子は、引っ込み思案なので、勉強でも新しい内容になると、取り掛かりの段階で、間違えたり、わからなかったりすると、それ以上、頑張ろうとはしません。
私の母親に、電話で子供のことを愚痴ったら、意外な答えが返ってきました。「あなたが、子供の頃もそうだった」と。
自分が子供の頃を思い出す。
そう言われて、はるかかなたの記憶を手繰り寄せてみると、確かに私自身も、学校の勉強で発表して間違えたり、時間内に勉強が出来なかったりすると、自分の中に「この勉強は苦手だ」という意識が芽生えていました。
それによって、恥をかきたくない、みんなに笑われたくないという思いが強くなり、勉強に手をつけないという行動で、無理やり自分を納得させていたように思います。
勉強が嫌いじゃないかもしれない。
私自身の子供の頃を思い出したことが、きっかけになり、娘の気持ちになって考えてみるようになりました。もしかしたら、勉強が嫌いなわけではなく、「勉強ができない」と認めることから、目をそらしているのかもしれません。
できる勉強で、自信をつけると。
そこで試しに、娘にとっては少し簡単なレベルである「一つ下の学年の勉強」をいくつかやらせてみました。予想通り、全部すらすらと解くことがきます。「偉いね」と褒めると、ちょっとだけ勉強に対しての自信を取り戻した様子。
それならと、娘の今の学年の問題を一問だけやらせてみたところ、意外にも、根気強く勉強に取り組んでいきます。
一つ一つ取り組むことで、勉強の自信がでてきた。
一度にたくさんやらせると、また自信を失ってしまうと思い、正解したら、「よし、できたね。頑張ったね。」と褒め、「じゃあ、これは次はこの勉強に挑戦しよう。」と、促すようにしてみました。
一つ一つ取り組むことで、娘も勉強の自信がついてきたのでしょう。最終的には、私自身が驚くくらい、たくさんの量の問題を解くことができました。勉強が終わった時点で、「ほら、今日はこんなにたくさんの問題を正解できたよ。すごかったね。」と言うと、少し照れくさそうに微笑んで、「明日も、勉強がんばる」と言ってくれました。
子供の教育に迷った時、自分が子供の頃を思い出そう。
母親が自分の子供の頃を思い出すとことは、子供の教育に迷った時、解決の糸口を探るヒントになるのでは、ないでしょうか。
些細なことで勉強の自信を失ったり、大人には理解できないようなことで、つまずいたりした、子供の頃の繊細な感性がよみがえってきて、子供の気持ちに歩み寄れるからです。
子供の頃の気持ちを忘れない、そんな大人でいたい。
これをきっかけに、効果的な勉強の励ましや工夫を行えれば、子供は驚くほど勉強に集中したり、頑張ったりしてくれます。子供にとっては、母親が自分の気持ちを分かってくれたという、喜びもあるのかもしれませんね。母親として、この気持ちを忘れない大人であり続けたいなと、改めて感じました。