発達障害を持つ、うちの子の勉強方法 できる勉強法

障害を持つ子の勉強方法、6つの秘訣で家庭学習が元気に進化。

6つの秘訣で、障害を持つ子の家庭学習が劇的に進化します。

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障害を持つ子には、家庭学習が必要

発達障害や軽度の知的障害を持つ子の学力の向上には、学校での授業と、家庭学習の、両方が絶対に欠かせません。

障害がなく、能力の高い子なら、学校での授業だけで、家庭学習をしなくても、十分な成績があげられます。
しかし、生活や学習に困難がある障害を持つ子の場合は、家庭学習を効率的にやることが必要です。

家庭学習の3つのポイントと、6つの具体的な秘訣

障害を持つ子の勉強方法、3つのポイントと、6つの具体的な秘訣があります。

3つのポイント

  • 基本的な生活習慣を守る。
  • 家庭学習の環境を整える。
  • 学習習慣を定着させる。

この、家庭学習の3つのポイントを確実に実践するために、家庭学習の具体的な6つの秘訣を紹介します。

基本的な生活習慣を守る。

その1、規則正しい生活

「早寝、早起き、朝ごはん。」

生活のリズムを整えることが、学力向上につながるということが、多くの調査結果で明らかになっています。

「早寝、早起き、朝ごはん」が、規則正しい生活の大原則です。
家庭学習でも学校での授業でも、元気一杯で勉強に取りくるために、早めに寝て、早く起きる、そして朝ごはんをしっかり食べましょう。

いろんな家庭の事情があっても、子供の就寝時間だけは、いつも決まった一定の時間に寝かせて、十分な睡眠時間を確保させましょう。
特に、発達障害や知的障害を持つ子には、生活のリズムに、強いこだわりを持つ特徴の子もいます。
子供の生活リズムを最優先させるように、家族みんなで話し合って決めましょう。

その2、決まった時間に毎日

同じ時間に毎日欠かさず勉強する。

家庭学習は、とにかく毎日続けることが大切です。
たとえ短時間であっても、毎日休まず自宅で勉強する習慣をつけることが、学力アップに繋がります。

毎日繰り返していると、子供自身が家庭学習は必ずやるものだと、自然と勉強を自主的に始められるようになっていきます。
習い事がある日や、家族で外出する日には、決まった時間に勉強ができない日もあります。そんな日にも、いつどの時間に勉強するかを、あらかじめ決めてから、家庭学習の時間を確保することが大切です。

障害を持つ子には、同じ行動を繰り返すことを好む、特徴がある子もいます。
そんな特徴の子には、特に決まった時間に、勉強すると効果が上がります。

家庭学習の環境を整える。

その3、テレビを消して勉強する

勉強中のテレビは絶対ダメ。

テレビを見ながらの勉強は絶対に厳禁です。
まずはテレビを消して、集中できる環境作りをしてから、勉強を始めましょう。

勉強している子供本人がテレビを見なくても、家族の誰かがテレビを見ていると、勉強への集中力が低下します。
勉強中に、テレビの音が聞こえたり、テレビ見ながらの笑い声が聞こえると、勉強に集中できないのは当たり前です。
子供が勉強している時には、家族みんながテレビを我慢しましょう。

また、おやつを食べながらの勉強などの、「ながら勉強」では、勉強効率が大きく低下します。
せっかく勉強しても、効果が出なければ、勉強する意味が全くありません。

ADHDなどの障害で、注意力が弱く、気が散りやすい多動性の特徴を持つ子の場合には、大人にとっては気がつかないような、ほんの小さなテレビの音でも、落ち着いて勉強できない原因になります。
障害を持つ子の勉強中は、必ず家中のすべてのテレビを消しましょう。

その4、整頓された場所

まずは片付け、整理整頓。

勉強する時には、机を整理整頓してから始めます。
学習机でも、リビングのテーブルでも、勉強する場所がどこでも、まずは片付けをしてから勉強を始めましょう。

散らかった机で勉強すると、視界に不要な物が入るので、無意識の内に集中力が低下します。
マンガやゲームのような、子供の気が散りやすい物は、絶対に近くにおいてはいけません。

また、勉強する姿勢も大切です。正しい姿勢で勉強すれば、集中力が長持ちします。
ソファーに寝そべって勉強すると、集中力が続かず、学習効率が低下します。

障害を持つ子は、集中力が弱く、気がそれやすい、特徴があります。
勉強を始める前に、落ち着いて安心して、集中できる学習環境作りをしましょう。

学習習慣を定着させる。

その5、集中して学習する。

集中すれば、学習効果が高い。

学習効率を高めるには、集中して勉強することです。

短時間でも集中力を高めれば、学習効果が高まります。
長時間勉強しても、集中していなければ、学習効果はありません。

小学生の家庭での勉強時間の目安は、「学年x10分」程度です。
1年生なら10分、3年生なら30分、6年生なら60分です。

集中力の持続には、子供によって個人差があります。
3年生なのに、30分を超えても集中力が続く子もいれば、6年生なのに60分集中できない子もいます。
それぞれの子で、違いがあるのは当たり前です。

特に、障害を持つ子の場合には、勉強時間が長くなると、集中できなくなります。

「学年x10分」の勉強時間にこだわるのではなく、子供の集中力が持続する時間を確認しながら、家庭での勉強時間を調整しましょう。

その6、頑張りを褒める。

褒められると嬉しい。

子供は、勉強でも、スポーツでも、遊びでも、褒められると自信がつき意欲が高まります。

学校では、先生が褒めてくれたり、他の子が頑張りを認めてくれたりすると、自尊心がでて、やる気がでます。
また、学校では周りのお友達と、自分自身を比較し、進歩を感じられることでも、意欲がでます。

家庭学習では、競争相手となる子もいないので、1人だけでの勉強です。
親が褒めることで、子供の自尊心を高めて、家庭学習の効率をアップさせましょう。

兄弟児がいる場合には、兄弟で励まし合うこともできます。
ただし、兄弟が一緒に勉強する場合は、お互いに足の引っ張り合いにならないように注意が必要です。

障害を持つ子は、勉強が苦手で、勉強に対してネガティブな意識を持っています。
きつく間違いを叱ったりするのは、障害を持つ子には逆効果です。
勉強の頑張りを認めてあげ、褒めてあげることで、勉強に対してポジティブな気持ちを持たせましょう。

障害を持つ子が、家庭学習でやること。

具体的な家庭での勉強方法です。

1、学校の宿題をやる。

家庭学習の基本は、学校の宿題です。
毎日の自宅での勉強は、宿題から始めます。

障害の特性を考えると、学校の宿題の内容が向いていないと思っても、「宿題」だけは、必ずやるようにしましょう。

学校での「宿題」は、勉強を理解するためだけでなく、決められた事を、きちんとやる訓練にもなります。
たとえ、障害を持つ子でも、将来、大人になって仕事をする時には、この決められた事をきちんとやる訓練は、必ず役に立ちます。

まずは宿題、そして自主学習。

2、宿題が終わったら、自主学習。

宿題が終わったら、自主学習をやります。
宿題が出ない日は、初めから自主学習をします。

どうしても、自主学習ができない子の場合は、
・好きな本を読む(読書)
・お絵かき(図工)
など、なんでも構いません。

とりあえず座って勉強するという習慣を続けることが大切です。

宿題に時間がかかった場合は、無理して自主学習をする必要はありません。

3、明日の準備をする。

明日の準備も大切な勉強です。

勉強が終わったら、明日の準備をします。

明日の学校の準備は、とても大切な行動です。
鉛筆を削ったり、時間割から教科書やノートを準備する。
この次に備えて準備する行動は、小学校、中学校、そして特に大人になってからは、絶対に必要な事です。
障害を持つ子が、自分自身で社会的に自立していく大切な訓練が、明日の準備なんです。

障害があるから、明日の準備は親がすればいい。そんな考えは、やめましょう。
子供一人では無理なら、親がサポートしながら、できるだけ子供自身で、やらせましょう。

自主学習の具体例

国語の自主学習の具体例

国語の自主学習です。

  • 日記、絵日記
  • 音読
  • 視写
  • 漢字練習・漢字ドリル
  • 言葉の意味調べ
  • 学校のテストのやり直し

算数の自主学習の具体例

算数の自主学習です。

  • 教科書の問題の予習復習
  • 計算練習、計算ドリル
  • 百ます計算
  • 学校のテストのやり直し

社会、理科、その他の教科

  • 教科書を読んで予習復習
  • 学校のテストのやり直し

障害を持つ子の家庭学習

発達障害や軽度の知的障害を持つ子の学力の向上には、学校での授業と、家庭学習の、両方が絶対に欠かせません。

6つの具体的な秘訣で、生活習慣を身につける、学習環境を整える、そして勉強する習慣を定着させる。
さらに、自分にあった自主学習をして、学力を向上させましょう。

生活や学習に困難がある障害を持つ子は、家庭での勉強を効率的にやることが必要です。

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