障害児の勉強失敗談

子供の教育、集団スポーツで仲間意識、アスペルガーの弟は苦手でした。

小5の兄と小3の弟、弟は発達障害でアスペルガー症候群です。

人生において、勝負を挑まなければならない機会は、頻繁にあるものです。
子供の頃は「勉強」や「運動」において競争が必要ですし、「試験」や「受験」となると、さらにその傾向が、顕著になるでしょう。大人になっても「就活」「昇進」など、競わねばならない状況は、続きます。

仲間を思いやる、優しい人間に育って欲しい。

しかし、一方で、自己保存の本能も持ち合わせる人間には、仲間を思いやる心もあります。赤ちゃんを可愛いと感じ、同郷の人に親しみを持つ感覚や、「愛国心」「愛社精神」「愛校心」などが、そのよい例ですよね。
そして、人間として、どちらの環境が心地よいか考えてみると、間違いなく「仲間を思いやる環境」のほうが心地よいと言えます。

ライバルに負けるなと、勉強を励ましてた。

以前、私は、子供を勉強させるためには、相手をライバルだと思う気持ちが大事なのだと思っていました。そのため、小学生の息子に「お友達に負けないように」「クラスで一番をとれるように」と、勉強を励まし続けてきました。
けれども、ある東大生の青年が、テレビで明るく笑って、こう言っていたのを聞いて、ハッとしました。
「クラスメイトのことは、みんな仲間だと思っていましたよ。」「小学生のうちから、まわりを蹴落とそうなんて、考えるのは、ヤバいと思いますよ。」

仲間と一緒に集団スポーツ。

それを聞いて、こう思ったのです。小さい頃から、「仲間」を否定するような教育をすることは、好ましくないのではないか、仲間だと思うからこそ、一緒に競い合って、本気で頑張ることができるのではないかと。
このことをきっかけに、考え方を改め、息子に集団スポーツをやらせようと、野球の「リトルリーグ」に入れてみることにしました。最近は、少子化で、加入しやすくなっており、以前ほど、保護者の負担も多くないようですね。息子も、楽しいようで、毎回喜んで参加しています。

友達を刺激しあい切磋琢磨。

友達が自分より上手になれば「お友達に負けないように頑張る」とライバル意識を持ってはいますが、
けっして、いがみあったり、敵視したりすることは、ありません。むしろ、お互い、刺激しあい切磋琢磨して、よい関係を育んでいるように思えます。
試合で、相手チームに勝てば、仲間と一緒に喜びますし、辛い時は、励まし合います。一人の時に比べて、喜びは何倍にもなりますし、逆に、辛さや悲しみは分かち合えます。子供の健全な精神を育てるために、とても効果的な方法ではないかと感じます。

アスペルガー症候群の弟は、集団スポーツが苦手でした。

ただ、一点、気になることがありましたので、ここで付け加えさせていただきます。子供にも個性があり、集団スポーツが苦手だというタイプの子供もいます。下の弟は発達障害のアスペルガー症候群で、まさにこの集団スポーツが苦手だというタイプであり、一度試しに参加させましたが、その後は、行きたがらなくなりました。

その子にあった方法、個性を尊重してあげる。

このように、集団でスポーツをさせるという方法は有効ではありますが、嫌がる子供に、無理強いすれば、むしろ逆効果。下の弟に「スポーツは辞めてもいいよ。その代わりに何をしたい?」と尋ねると、「おうちで、本を読みたい」「お勉強をしたい」という返事が返ってきました。
どちらかが、「優れている」または「劣っている」というわけではなく、単なるタイプの違いなのですね。子供の個性を尊重し、その子に合った方法を見つけてやることが大事なのだと思います。

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