ひらがなを見て、漢字を書くテスト形式の勉強方法。LD学習障害児にも効果あり。
私は音楽教室の講師をしている41歳、小学2年生の男の子の母親です。
息子の担任の先生は、毎日例外なく宿題を出します。中でも「漢字ドリルへの書き込み」が好きなようです。
漢字を見て、漢字を書く、勉強方法。
宿題の内容は、漢字ドリルに記載されている漢字を、ノートに10回ずつ書き取りをしてくるというものです。漢字の文字を見ながら、そのまま書き写すという勉強方法です。
正に面倒臭くなり「コピペ」したくなる様な作業でした。それでも「漢字が得意になれば将来に役立つハズ」と、先生に指示された宿題をまるでライティングマシーンのごとくやり続けておりました。
テストで、勉強した結果が出なかった。
ある日、学校の国語の授業中に漢字テストがあると聞いて、私達親子は、日ごろの勉強の努力の成果を出すべく、張り切って書き取りの勉強をして当日を迎えました。
しかし、漢字テストの答案が返却されてビックリ。な、なんと息子の点数は45点。「ん?これって50点満点?」と問いましたが、バツ印の問題数からいって明らかに100点満点。これは困った、今までの親子の苦労は、一体何だったのか?と一瞬にして脱力しました。
見て写すだけじゃ、できない。
このことを主人に相談すると「当たり前だろう。ただ見て写すだけで点が取れたら世話ないだろう」との回答でした。主人曰く、「暗記ものはテスト形式で勉強しなきゃ」とのことでした。
漢字から漢字、ひらがなから漢字、この2つは別物。
漢字の勉強は、文字を上からなぞる、見て書き写すだけじゃ、完全に記憶するのは難しいです。テスト形式で、「きょうだい」という、ひらがなを見て、「兄弟」という漢字を書く勉強が必要なのです。
・「漢字」→「漢字」
・「ひらがな」→「漢字」
「兄弟」という漢字を見て、「兄弟」という漢字を書く行動は、反射的で本能的な行動です。それに比べて「きょうだい」というひらがなを見て、「兄弟」という漢字を書くのは、ひらがなを漢字に変換する脳の働きが必要になるのです。
ひらがなを漢字に変換する脳の働き。
漢字テストでは、漢字を書く能力の他に、ひらがなを漢字に変換する脳の働きも必要です。大人でも、漢字をど忘れして思い出せなくても、字を見れば思い出して簡単に書ける経験があると思います。普段の勉強では、ひらがなを漢字に変換する、この能力を鍛える勉強方法が大事なんです。
その子にあった勉強方法を選ぶこと。
いろんな勉強方法がありますが、その子にあった勉強方法をしないと、必要な力がつきません。今回の2年生の息子の体験で、これからこの子にあった勉強方法をやらせることを大切さが理解できました。親も、しっかり子供の勉強方法を見てやらないと、子供に効果のない勉強をさせることになっちゃいますよね。私の反省です。