いきなり大きな目標では、やる気をなくす。集中力が弱い発達障害児の勉強方法。
登山をやったこともない人に、いきなり「富士山の頂上を目指しましょう!」と言う人はいません。高い山に登るためには、他の低い山で経験を積んで練習をする必要があります。勉強もそれと同じです。
大きな目標は、子供はやる気にならない。
「計算ドリルを1冊終わらせる」「漢字の書き取りを1000個する」と大きな目標を掲げると、子供は勉強に対して萎縮してしまいます。それが苦手なものならば、やる気になることさえありません。
小さな目標で、子供に達成感を与える。
こんな場面で必要なのは、小さな目標に切り替え、成功体験を少しずつ重ねていくことです。計算ドリルが30枚あって、全部終わらせるのに1ヶ月かかるのであれば、「1日1枚計算ドリルをやる」という目標に変えるのです。それが1ヶ月続けば、最初の目標であった1冊終わらせると同じ結果になります。
目標は1日で達成できるものにする。
漢字の書き取りも、「1日20個書く」とか「さんずいの漢字を10個覚える」のように目標の出し方を変えてあげるのです。そうすると、子供がやる気を出すので、目標も達成できますし、苦手な教科も勉強にも向き合えるようになりました。
かけ算九九でも、小さな目標を設定する。
九九を全部覚えるのが苦手な子に対しても、同じやり方が向いているのではないでしょうか。親の気持ちとしては、ちょっとでも早く九九を全部スラスラ言えるようになってほしいというのが本音だと思います。お友達が九九を完璧にマスターしているのであれば、なおさらです。しかし、そんな時こそ長いスパンで学習計画を立てましょう。1日にたくさん覚えるのではなく、「今日は七の段だけ」「今日は八の段だけ」と細かく区切ってあげましょう。その代わり、七の段を集中的に勉強するのです。
順番どおりに言う、逆から言う、ランダムに言う等アレンジの仕方は山ほどあります。
うちの娘も、九九には手こずりました。
うちの娘も七の段以降は順番どおりなら言えるけれども、いきなり「7×8は?」って聞くと即答できない子でした。
「7×1=7、7×2=14・・・」と記憶を呼び起こしながら、「56!」と答えるのです。
これでは応用が聞かないと思い、家の中で九九の問題を出す時は、ランダムに問題を出すようにしていました。
できる問題は、あまりやりませんでした。81個ある九九のうち、苦手だ、答えられないといった式は、わずかですので、それを集中的に勉強させるようにすると、そのうち身につきます。集中的に勉強して、一旦身についたら、九九に対して自信が持てるようになりますし、算数のテストも嫌ではなくなったようです。
無理やりの勉強じゃなく、上手な目標で子供のやる気を引き出そう。
無理に勉強させて覚えさせることも、できなくはありませんが、せっかくなら子供にもやる気を出して勉強してほしいですよね。
そのためには、親がどうやって子供の勉強のやる気を引き出すような、課題の出し方が出来るかが重要なのだと思います。