勉強ができる子になる習慣

好きなことを好きなだけ体験させる習慣、ADHD発達障害児の勉強法

熱中して遊ぶ習慣で、集中力を養う。勉強にプラス効果。

子どもたちにとって、熱中して遊ぶ経験は集中力を養い、物事に積極的に関わっていく力を蓄えます。頭で考えるだけの思考より、手を使って作業をする行動の方が、より熱中の度合いを高める効果があるのではないでしょうか。

ADHD、落ち着きがなく、勉強に集中できない。

コウタ君は学校でも落ち着きがなく、授業中も集中力が切れて、周りの子どもにちょっかいを出してしまうところがありました。お母さんは担任の先生から指導がある度に、「座って静かに授業を受けるのよ!」と、毎回おきまりの台詞を、コウタ君に伝えていました。しかし、いっこうに改善されることはありませんでした。
コウタ君は、学校から帰ると宿題もせずに、公園に遊びに出かけることがおきまりの習慣になっていました。宿題をしないこと、家庭学習などとても出来ないことを、お母さんはとても悩んでいました。

偶然発見した子供が集中すること。

ある日、台風でひどい天気が続き、外遊びが出来ない日がありました。コウタ君はスケッチブックに、大好きな仮面ライダーの絵を描いて遊んでいました。ひとしきり集中して描いている姿を見て、お母さんが安心していたのもほんのわずかな間でした。せっかく描きあげて綺麗に色塗りまでして完成させた絵を、コウタ君はハサミでザクザク切り始めたのです。「何をやっているの!?せっかく完成させた絵なのに!!」、そんな気持ちで見ていたお母さんでしたが、しばらく話しかけずに見守っていました。

するとどうでしょう、コウタ君はただ飽きてしまい乱暴に切り刻んでいたわけではなかったのです。自分の描いた絵をいろいろな形に切って、オリジナルのジグソーパズルを作って遊んでいたのです。完成したパズルを前に、満足そうに見つめた後、何度も何度も楽しそうに集中しながらパズルを完成させていたのです。

自作のパズルに熱中する子。

いつもはすぐに外へ遊びに出かけてしまう子どもですが、部屋遊びの中にも、自分なりの楽しみ方を見つけることが出来る子どもなのだと言うことを、お母さんは改めて再認識した出来事でした。落ち着きがないのは、楽しみや好奇心を見いだせないからなのでしょう。きっかけさえつかめれば、きっと学習にも集中できるはずだ、お母さんはそう考えて、家遊びを楽しむためのアイテムを、いくつかコウタ君に示してみることにしたのです。

工作に熱中して、輝きを放つ笑顔を見せてくれる。

絵の具、折り紙、毛糸、ビーズ、画用紙、ビー玉…手作業がコウタ君の好みにあっているのではないかと考え、いろいろな素材を用意したのです。するとコウタ君は、あるときは折り紙を使って切り紙を楽しんだり、色紙を細かくたくさん切り刻んで、カラフルな紙吹雪を作って楽しんでいました。コウタ君は、ハサミを使って何かを集中的に切っていく作業に、楽しみを見いだしている様子でした。そして作品が出来上がる度に、輝きを放つ笑顔を見せてくれるようになっていたのです。

集中して何かに取組む習慣。

コウタ君は手作業を伴う遊びを始めたことがきっかけで、椅子に座り集中して何かに取組む時間にも慣れていくようになりました。
このように、何かのきっかけで、子どもの行動に大きな変化をもたらすことがあるのです。
好きなことを、好きなだけ取り組める環境は、子どもの自由な発想をのばす効果があります。そして、手作業を伴う行動は、好奇心や集中力を養うことに一役買っている場合があります。

集中して勉強するために、まず、子供が好きな何かに集中して取り組む習慣を。

勉強を好きになるように伝えることは、なかなか難しいことかもしれません。しかし、好きなことに集中して取組む素晴らしさを体験した子どもは、後々勉強に対する姿勢にその養った力を発揮することが多いのではないでしょうか。
今までやってみなかった新しいことにもたくさんチャレンジさせる機会を与え、好きなものを好きなだけ自分の手にとる経験をさせてあげるようにしてみましょう。

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