できない問題を押し付けず、できる問題で、子供に自信をつけさせる勉強方法
新しい単元になると、頭から「出来ない」「わからない」と言う傾向にあるわが子は、問題を見るだけで解けないからやりたくないと、勉強に対して拒否反応を示してしまうことがあり、困っていました。
母親である私も一緒にやろうという態度で子どもに接するものの、子供があまりにも頑なな態度のため、お手上げになってしまった私は、半ば投げやりな気持ちで気持ちをリセットさせようと思い、あえて一学年下の簡単に解けそうな問題をプリントして渡してみることにしたのです。
できる問題なら、やる気を出す子。
解いたことのある問題を目にしたわが子は、急に目を輝かせ始めました。
「これならできるよ」と得意げに問題を解き始めるや否や、渡したプリントをあっという間にやり遂げてしまったのです。
しかも、もっと出来るよ。と自分から次の課題へとチャレンジしようとする意欲を見せました。私は、子どもの今できていないことばかりに気を取られて、学年相応のことを遅れないようにこなしてもらいたいと必死でした。
親の焦りは子どもにも伝染しますね。これは失敗でした。子どものつまずきにもっと寛大に対応してやるべきでした。
前の学年の内容など、まずは、できる勉強をやらせると自信がつく。
出来ていないとばかり思っていたけれど、見方を変えれば、一つ学年のことまでは、しっかりと身についているということです。
焦らずに、もっと一学年前の単元の不安意識のある部分を基礎から取り組んで、自信をつけることを目指しました。
そこからは、とにかく、確実に問題を解けるプリントを渡して、こなしていきました。たくさん丸が付けられる様子や100点と書き入れてもらうのを隣で嬉しそうに眺め、少しずつ自信をつけているわが子を見て、私もこのやり方で間違いないんだということを次第に確信しました。
できる勉強を繰り返すと、できない勉強への拒否反応がなくなってくる。
しばらくは、急がず同じペースで続けました。2週間ほど経過した時に、今なら以前、解けないと拒否反応を示していた問題も解けるのではないかと感じた瞬間がありました。
積み重ねてきた成果もあるし、一学年前のプリントの中に、現学年の問題を数問だけ取り入れてレベルアップしてみました。問題の量は子どもと相談をしました。
自分で決めさせたことにより、最後までやり遂げようという気持ちも生まれることを期待したからです。一問クリアしては褒めるというスタンスで、一つひとつ確認しながらクリアできているかを慎重に進めました。その甲斐あって、少しずつですが、一学年前の問題ばかりだったプリントが、半分くらいは現学年の内容になり、いつの間にか100%現学年の問題に取り組むようになりました。
小さな成功体験の積み重ね、自信がつけば、新しい勉強にもチャレンジできる。
地道な積み重ねでしたが、根底にある苦手意識をゆっくりと解決していき、基礎の部分を固めたことが次へのステップとつながったと思っています。