できる勉強法

耳で聞く勉強方法、聴覚が得意な発達障害児の勉強方法。

耳で聞く聴覚が得意な発達障害児の勉強方法。

見るのが得意な子もいれば、聞くのが得意な子もいる。

言葉だけではイメージが掴みにくい子どもに対して、視覚的に訴える学習方法が有効な場合があります。「1リットルの水」と言われるよりも、実際に容器に水を1リットル計って、目の前で見せてあげるほうが、子どもにとってはよりわかりやすくなることでしょう。

聴覚での勉強が得意な子

しかし、このような視覚に訴える方法が有効ではない子どもたちもいるのです。「1リットルの水」を説明するときに、「1リットルの水は言い換えると1000mLの水と言えます。dLに換算すると、1リットルは10dLです。」
このように、言葉で説明し、聴覚に訴える方法のほうが有効な場合も、ケースとしては多く存在するのです。

声に出すと計算の答えがわかる子。

フミヤ君は、まさしくこの聴覚に訴えるほうが有効なタイプの子供です。学校の算数の授業では、掛け算テストを出題される機会がたびたびあります。フミヤ君は算数が苦手なわけではないのですが、プリントで問題を出題されると、途端にパニックになってしまいます。
それは、学校の学習でテストに、制限時間が設けられているうえに、フミヤ君は掛け算九九を声に出して解いていくほうが、正しい答えが出てくるからです。
4×9も6×8も、本当は正しい答えはわかっているのです。しかし、学校のテストでは声に出して答えを解くことはできません。

お風呂で声を出して、かけ算九九の勉強

そこで、フミヤ君の話を聞いたお父さんは、毎晩お風呂に入る時間を、掛け算九九の特訓の時間に充てることにしたのです。お風呂であれば、紙と鉛筆は必要ありませんし、もともと声に出して練習するほうが自然ですよね。
お父さんは最初に、1の位から順番に、掛け算九九を9の段まで、すべて声に出して答えるように、フミヤ君に話しました。途中で答えがわからなくなったときは、ゆっくり式と答えを伝えます。一通り九九が言い終えたところで、一息つくために、一度おもちゃで自由に遊ぶ時間を作りました。
十分に体が温まりそろそろ上がる時間になったころ、おもちゃを片付けながら、8の段を声に出して言う練習をさせたのです。フミヤ君は集中力が切れてくると、注意力が散漫になり、他のことが気になって、手につかないところがありました。お父さんはそれを逆に利用して、お風呂から上がる最後の時間に「片付けをしながら」九九をいうことを実行させたのです。何かをやりながら九九の練習をすることで、気を紛らせながら九九を練習することができたのです。

聴覚を活用した勉強で、かけ算九九をマスター

このようにして、毎晩お父さんとのお風呂の時間に、かけ算九九を声に出して練習したフミヤ君は、完全に九九をマスターすることができました。学校で九九のテストが出題されても、思い出そうと必死になって焦る心配もなく、すらすらと答えが浮かぶようになっていたのです。自信がついて来れば、制限時間も気になることはなくなりました。時間よりもずっと早くに、テスト問題を終わらせることができるようになっていたからです。

やりやすい勉強方法は、人それぞれ。

多くの子どもに当てはまる有効な勉強方法が、自分の子どもにも当てはまるとは限りません。その子なりに、一番やりやすい勉強方法があって当たり前なのです。
子どもがやる気を持って学習に取り組むことができるためには、いったいどうしたら良いのでしょうか。それは、子どもをよく観察し、いきいきと学習に取り組むタイミングを見つけることです。それをもとに、その子にとって最良な学習方法を導き出すことが大切と言えるかもしれませんね。

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