勉強ができる子になる習慣

「好きなことを、好きなだけ」体験させる。それが子どもの強みに変わる。発達障害児に効果あり。

自閉症の発達障害児。普通に行動して欲しいのが親の気持ち。

自分の子どもには、たくさんの友達と仲良く遊んで欲しい、悪いいたずらはなるべくさせたくない。そう考える親は多いのではないでしょうか。
親としては、自分の子どもが集団の中で「普通」にそつなく行動できることを求め、そこに安心感を求めているのではないでしょうか。

昆虫は大好き、こだわりが強い男の子。

ケンちゃんは、昆虫が大好きな男の子です。雨の日は家で昆虫図鑑を黙々と読み、虫の絵を描くことも大好きです。晴れた日は、公園に虫取り網を持って、延々走り回るような子どもです。

幼稚園に行きたがらない日がある。

お母さんは、家庭ではケンちゃんの好きなことを好きなだけさせてあげることが、大切だと考えていました。ですが、幼稚園にいる時間は、自分だけではなく他の友達と一緒になって遊んで欲しいと強く願っていました。たくさんの友達とかかわりを持つ中から、自分の強みや自信を見つけて欲しいと思ったからです。
しかし、ケンちゃんは幼稚園にあまり行きたがらない日があるのです。ふいに、「今日はどうしても行きたくないの。家で図鑑を読んでいたいの!!」そう言い出すと止まらなくなるようになるのです。

意外にも、うまく友達と遊べてた。

心配になったお母さんは、幼稚園での生活を先生に聞いてみることにしたのです。「息子は友達とどのように遊んでいるのでしょうか?うまく園生活を送っているのでしょうか?」と。
すると先生からの回答は、「ケンちゃんは人と関わることが大好きなようで、お友達と鬼ごっこや砂場遊びを楽しんでいますよ」と報告を受けたのです。そして、幼稚園に行くことを嫌がる日が、お遊戯の時間がある日に集中していることも分かりました。

発達障害児、やりたくないこと、我慢ができない。

ケンちゃんにとっては、やりたくないことを無理矢理強いられることが苦痛であったのでしょう。幼稚園での友達との時間と家庭での自分一人の時間をそれぞれ存分に楽しむことで、ケンちゃんは自分の中での大切なバランスを取っていたのでしょう。
しかし、そこに我慢しなければならない難題が加わったときに、全てを放棄したくなるほどの苦痛に変わってしまうことが分かったのです。

家庭で、好きなことを好きなだけ。

集団生活の大切さも学んで欲しいと考えたケンちゃんのお母さんは、幼稚園には通い続けるように指導しました。お遊戯の時間がある日も同様です。しかし、やりたくないお遊戯のある日は、いつもより少し早く起きて「思い切り昆虫図鑑を楽しむ時間」をつくってから幼稚園に向かうことにしたのです。
やりたくないこともしなくてはならない、けれど好きなことはそれ以上に満喫させてバランスを取ってみよう、そのように考えた結果の方法でした。これにより、自分の好きなことを満喫できたケンちゃんは、お遊戯のある日も幼稚園に通うことが出来るようになったのです。

小さい頃には、好きなことに熱中させてみる。

集団生活を学ぶことは、小さな子どもの将来を見据えたときにとても大切なことでしょう。自由な時間を満喫することと同様に、集団生活に馴染むことの大切さも子どもには学んでほしいものです。
しかし、子どもにとっての優先順位は、「やりたいことを好きなだけ楽しむ時間」が何より大切なのです。そしてまた、この時間を満喫して成長した子どもにこそ、自由な発想に基づく知識の習得が実現できるのではないでしょうか。
幼少期に、自分の好きなことに熱中する経験を持つことが出来た子どもは、後の人生においてもこれは大きな強みとなるでしょう。

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