だらだら時間がかかる子、タイム計測で短時間に集中する勉強方法。
こつこつと、時間をかけてでも勉強を頑張れる力を持っているところが、長所であるといえるわが子なのですが、時にそれが決定的な短所にもなっているのが悩みの種でした。
うちの子は、とにかくマイペースで、こちらもあまりの時間のかかり具合に、しびれをきらしてしまうほどに時間がかかってしまうのです。しかも、途中で気がそれてしまい、脱線してしまうこともしばしば。
それでも、自分自身で勉強をやろうとする気持ちはあるので、大切に見守っていくべきなのかと、しばらく悩んでいましたが、子供の年齢が上がるごとに、勉強時間の見通しを立てるとことの大切さも、感じるようになりました。
このままでは、子供が成長した後々困ることも増えるだろうと、思い何か良い方法はないものかと模索していました。
制限時間を決めて、ゲームのように楽しく勉強。
ある日、たまたま一緒にテレビのクイズ番組を見ていたときに、これはいいかも!とひらめいたことがありました。
その番組内では、時間制限内にお題をクリアできないと、何メートルか下の穴に落ちてしまうというものでした。わが子も自分が挑戦しているかのように、クイズを一生懸命考えて、回答者が落ちないように、必死に応援していました。
家で取り組む勉強課題にも、ゲーム的な要素を取り入れて、時間制限を設けてみたら楽しく取り組めるし、スピードアップも期待できるかもと思ったのでした。
キッチンタイマーのアラームで試してみた。
自宅でいつも使っていたるキッチンタイマーがあったので、試しに問題を解くのに、5分後にアラームが鳴るように設定して、算数の計算に取り組ませてみることにしました。
すると、いつもは問題を解いては休み、解いては休むと時間がかかっていたのに、集中して問題を解き始めました。5分では余裕にクリアできたので、本人も簡単すぎると自信満々でした。でも、これもわが子の自信をつけさせるための作戦でもありました。
初めからクリアできないと、嫌になってしまうので第一段階としては、絶対にクリアできる時間を、私も提示していたのです。
ゲームのように、次々とミッションクリア。
ゲームのように達成したことを「ミッション1クリア」と呼ぶことにして、紙に書いてシールを一つ貼りました。名付けて「ミッション大作戦!時間との闘い!」です。
すると、今度は自分からミッション2は何?と尋ねてきました。こうなれば、この作戦は成功したも同然でした。4分、3分とミッションをこなすことをゲームのように楽しみ、もっとやりたいと意欲的に取り組んでくれました。
ある程度時間を短縮できるようになってきたら、やはりこれ以上縮められないという限界にぶちあたります。
それを見極めてあげながら、慎重に進めました。
そして、そこからは○分以内というミッションではなく、ストップウォッチ形式のミッションに切り替えてみたのです。
ストップウォッチで、勉強タイムの記録を計測。
用意スタート!の掛け声で問題を解き始め、わが子の「できた」の声でストップさせます。
初めのうちはタイムが落ちたり、伸びなやんだりと、成果は見られませんでしたが、何枚も続けていくうちに、少しずつですがスピードが上がってきました。
これは母親の私も驚いたのですが、続けてくると着実に成果が出てくるのが面白く、改めて継続することの大切さを感じました。
そして何より、時間の見通しを立てるということが苦手だったわが子が、いつの間にかプリント一枚に集中して取り組む姿を見せるようになってきました。