友達に助けてもらう経験、自閉症の我が子が成長しました。
子どもは集団の中で経験を積み重ねる中で、やり遂げた後に成長を感じるシーンは、結構あると思います。
運動でも勉強でも、子供は競争で成長する。
一時、運動会で順位をつけないとか、そういう話も聞いたことがありましたが、やはり、勝ち負けというのは、子どもの育つ環境の中から、取り去ってはいけないことだと感じます。悔しい経験をしていくからこそ、次の目標が見えてきます。競争する環境が子供を育てるのは、運動でも勉強でも同じです。
運動も勉強も、できる子、できない子、いろんな子がいます。
オリンピックの選手も負けた経験や、自分よりはるかに強い相手がいるからこそ、頑張る気持ちが芽生えるものだと思います。
でも人間には、足の速い子、遅い子がいて当然ですし、ドッチボールでも、投げるのも受けるのもすごい子もいれば、逃げるのが専門の子もいます。勉強ができる子、勉強が苦手な子もいます。
我が子は発達障害、運動も勉強もできません。
我が子は、小学校4年生。勉強も苦手なのですが、身体を動かすことも得意ではなく、集団でするスポーツは、特に苦手意識を持っているタイプです。
周りの友達より自分が劣っているという劣等感を持っています。
発達障害の子の親の複雑な気持ち。
親としては、無理にさせてくじけさせたくないという気持ちと、もっとたくましくなってほしいという気持ちと半々です。
でも、そんな子でも集団の場では、いやおうなしに皆でリレーをしたり、サッカーをしたりと輪に加わらなければならないシーンがあります。
子供同士が助け合う姿に、感動しました。
我が子も運動会でクラス対抗のリレーがあり、初めはとても憂鬱な気持ちで、足取りが重い毎日が続きました。
でも、自分の不安をよそに、子ども同士がチーム一丸となって取り組むうちに、遅い友達を足の速い子がカバーしてあげたり、身体が不自由な友達が走る時にも、皆が相談してハンデを考えたりと勝つために作戦を練る姿にはむしろ感動しました。
できない我が子を助けてくれる友達。
足が遅いわが子に「俺に任せろ!」といってくれる友達もいました。そんな人の優しさは、わが子にもパワーを与えてくれた気がします。
結果的には足の遅いわが子は、スタートで走らせてもらえることになり、周りとほとんど差をつけられることもなく、自分自身も劣等感を抱かずに走り切ることが出来、結果はチームが優勝!
クラスの一員として、自分も頑張れたという経験は、子どもを強くしてくれた大切な思い出です。
障害だからと、苦手なことを避けてばかりじゃダメ。
この時、やはり、苦手な事だからといって、避けてばかりいないで、思い切って一歩を踏み出してみれば意外とうまくいくことがあるということを親子で知りました。
「案ずるより産むがやすし」です。
勉強も、友達が教えてくれるようになった。
運動会で同じクラスの友達同士が一緒に頑張った経験で、勉強が苦手な我が子に「こうすればいいんだよ」と友達が勉強を教えてくれるようになりました。運動会でのリレーを通じて、仲間が助け合う環境が、できたんだと思います。
仲間と一緒に頑張ることは、貴重な経験。
親としては、子どもの失敗を恐れて、無理に挑戦させなくても、得意なことを伸ばしてやればいいんだと思う気持ちも、勿論あるのですが、やはり仲間と一緒に頑張り、同じ目標を持つというのは、貴重な経験です。
失敗しても、その時に次を考えればいい。
そして、子どもを成長させてくれるので、今後も何か無理強いしない程度に、集団の中で頑張ることに取り組んでもらいたいなと願っています。
もし、失敗しても、その時になってみて、その失敗を糧にして、次を考えればいいんだ。
そう楽観的に考えてみることにして、日々を過ごすようにしています。