こだわりが強いアスペルガー発達障害児、何でも熱中させる習慣は、勉強にも効果あり。
親の目から見ていると、なんてつまらないことを延々とやっているのだろうと思う事でも、子供は飽きずに集中して続けていたりしませんか?そんなくだらないことに時間を費やすのなら、勉強の一つでもやってくれたら将来のためになるのに。これは、私がわが子がまだ幼稚園にもいかないくらいの時に抱いた、正直な思いでした。
小さな頃から、少しこだわりが強く、育てるのに苦労しました。
小さな頃から、少しこだわりが強く、自分の納得するまで滑り台を滑り続け、こちらが帰ろうと促すも、まだやるの一点張りで、泣きわめくのを無理やり抱えて連れて帰ったことも多々ありました。
家で遊んでいても、大好きなミニカーを並べ始めると、気が済むまで並べたいので、寝かしつけたい時間にもなかなか寝てくれません。無理やり寝室に連れていっても、寝てくれず途方に暮れてしまったという経験もよくありました。
今、思えばあの時の私は子育てに必死だったんだなと笑い話で済ませられるのですが、当時は初めての子育てで必死でした。
しつけをするのが親の務めと、ストレスが溜まっていた。
子どもにしつけをして、きっちりした習慣を身につけさせなくてはと思っていましたし、親は子どもの言いなりに負けていてはいけないと思うばかりに、泣いてでも子どもに言う事を聞かせるのが親の務めだと躍起になっていました。
でも、嫌がったり、泣く子を制するのは親子でストレスが溜まってしまいますし、うまくいかないものです。
親の価値観で、子供のやりたいことを、決めつけるのはダメ。
何度かこんなやりとりを経験した後、ふと、吹っ切れたというか、開き直れた瞬間があり、いつか寝るだろう。いつか泣き止むだろう。
「よし!今日は、この子のこだわりにとことん付き合ってやろう」と開き直れた時がありました。
そう思うと、お互いに心が軽くなるのか?意外とあっけらかんと、子供も納得してくれるようになるもので自分の肩の力が抜けたのを覚えています。
親がつまらないことと思っていることだって、子どもにとってはとても楽しいことですし、親の価値観でつまらないと、決めつけてはいけないなと反省しました。
子供の、知的好奇心を奪ってはいけない。
子供が知りたいという、知的好奇心を奪ってはいけないと思います。むしろ、好きなことを、とことん追求できる子ほど、大きくなってから、勉強でも伸びる力を持った子に育つ気がします。
熱中するのは、とても素晴らしい才能
何であっても、熱中するものがあることは、とても素晴らしい才能だと思います。そして、勉強に対しての集中力をも養います。
とことん集中できる経験を幼い時にやっている子ほど、小学生になっても知りたい気持ちを自ら持ち続け、興味のある勉強の分野には、一生懸命、集中して学習に取り組む力を持っていると思います。
子供の頃に、何かに集中した経験が、勉強に活きている。
あの時、これでいいのかなと、不安になりながらも、子どもの思うままに集中させてやれた経験は、間違いではなかったんだなと、今のわが子の勉強する姿を見ていて、思っているところです。